「無性に、スマートウォッチが欲しい」
という衝動のみで、ここ数日様々な機種を吟味してきました。
ウェアラブル界隈の開発競争はまだまだ激しいようで、日本で購入できる端末の内、比較的手が出しやすい価格帯に絞っても、無数のメーカーと機種であふれています。
自分の好みや、使いたい機能、価格とのバランスをみながら、一つの端末を選定しきる作業は、思いのほか体力を消耗します。
PCの様にCPU、メモリ、ストレージといった分かりやすい指標だけでは選定できないのが、スマートウォッチの世界ということがわかりました。
そうした紆余曲折ありつつ、私が絞り込んだ現時点の候補は、下記の2つ。
- HUAWEI Watch GT 2
- Fitbit Versa 2
どちらも最近日本で発売された、業界知名度が高い「HUAWEI」「Fitbit」のモデルです。
ちなみに、簡単に選定理由を述べると、
基本的なバイタル計測機能を十分に備えており、睡眠モニタリングも可能。さらにバッテリーの持ちも良く、筐体のデザインも個人的に好み。
といったところです。
とりわけ、気持ちが向いているのが「HUAWEI Watch GT 2」の方。
同時に、価格面の折り合いで、旧モデル「 HUAWEI Watch GT 」が今後安くなれば、そちらも選択肢に入れることも視野にいれています。
という訳で今回は、「HUAWEI Watch GT 2」 と「HUAWEI Watch GT」 のカタログスペックを比較し、「違いは何か?」逆に「変わってない点 は何か?」を整理したいと思います。
「HUAWEI Watch GT 2」「HUAWEI GT 」スペック比較
カタログスペックをベースに、 42mmモデルと46mmモデル の両モデルで数値を並べてみます。
※HUAWEI Watch GT 2 =GT 2、
HUAWEI Watch GT =GT の表記とします。
サイズ
GT 2 (42mm) | GT 2 (42 mm) | GT (46mm) | GT 2 (46mm) | |
サイズ(横) | 42.8mm | 41.8mm | 46.5mm | 45.9mm |
サイズ(縦) | 42.8mm | 41.8mm | 46.5mm | 45.9mm |
サイズ(高さ) | 10.5mm | 9.4mm | 10.6mm | 10.7mm |
ベルト幅 | 22mm | - | 22mm | - |
手首周り | 130~190mm | 130~190mm(クラシック/エレガント)、 130~200mm(スポーツ) | 140~210mm | 140~210mm |
サイズ感に関しては、大きな変更はない印象。
HUAWEI Watch GT 2で若干コンパクトにはなっているものの、小さな進化であるため、見た目や体感としては違いが出る程ではないのかなと思います。
重量
GT (42mm) | GT 2 (42mm) | GT (46mm) | GT 2 (46mm) |
36.2g | 29g | 46g | 41g |
※バンド含まない
重量に関しては、 HUAWEI Watch GT 2 で大きく軽量化に成功していることがわかります。
42mmモデルで-7g、46mmモデルでも-5g と、特に42mmモデルでの進化が目覚ましい。
コンパクトさや、軽いフィット感を重要視する方は、HUAWEI Watch GT 2 を選ぶとしっくりくるかもしれません。
ディスプレイ
GT (42mm) | GT 2 (42mm) | GT (46mm) | GT 2 (46mm) |
1.2インチ AMOLED(有機EL) 390 x 390ピクセル 326ppi | 1.2インチAMOLED 390 x 390 HD AMOLEDタッチスクリーン | 1.39インチ AMOLED(有機EL) 454 x 454ピクセル 326ppi | 1.39インチAMOLED 454 x 454 HD AMOLEDタッチスクリーン |
ディスプレイは、前モデルを引きついだ有機ELディスプレイとなっており、解像度も含めて変更がありません。
通信規格
GT | GT 2 |
Bluetooth® 4.2 BLE | Bluetooth® 5.0 BLE / BR / EDR |
大きな技術革新の一つとして、通信規格の変更があげられます。
旧来のBluetooth 4.2と比較して、HUAWEI Watch GT 2で採用されているBluetooth 5.0 は通信速度が2倍、通信範囲が4倍向上すると言われています。
通信環境が向上することで、スマートウォッチとスマートフォンの接続がよりスムーズで強固になると考えられます。
センサー
GT | GT 2 |
加速度センサー ジャイロセンサー 磁気センサー(コンパス) 光学式心拍センサー(高精度分離型PPG) 環境光センサー 気圧センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 磁気センサー 光学式心拍センサー 環境光センサー 気圧センサー 装着検知センサー |
HUAWEI Watch GT 2 では、新たに「装着検知センサー」が追加されているものと思われます。
具体的にどの機能に寄与しているかは確認できませんでした。
着脱状態を判別し、睡眠モニタリングやバイタルログの精度向上や各機能のブラッシュアップに役立ててるのでは?というのは想像です。
バッテリー
通常使用時、GPS連続使用時のバッテリー持続時間を比較してみます。
通常使用時
GT (42mm) | GT 2 (42mm) | GT (46mm) | GT 2 (46mm) |
約7日間 | 約7日間 | 約14日間 | 約14日間 |
HUAWEI Watch GT シリーズの大きな特長であるのが、2週間の稼働(46mmの場合)に耐えうる、バッテリーの持ち。
個人的にも最も重要視しているポイントの一つです。
HUAWEI Watch GT 2での進化は?というと、
通常使用時のバッテリーの持ちに関しては、意外にも HUAWEI Watch GT と変わらず。
GPS連続使用時
GT (42mm) | GT 2 (42mm) | GT (46mm) | GT 2 (46mm) |
10時間 | 15時間 | 22時間 | 約30時間 |
ご覧の通り、GPS稼働中の電力消費は大きく改善しています。
HUAWEI Watch GT 2 で新たに採用された「HUAWEI Kirin A1」というチップセットが、GPS機構の効率化に一役かっているようです。
ジョギングやサイクリングなどで、GPSを駆使したトレースを多く行いたい方は、GT2の方が適しているといえるでしょう。
ランニングやスイミング、スポーツ中のロギングを想定して購入される方は、バッテリー持ちの面では、新モデルの方が快適と言えそうです。
充電
GT | GT 2 |
マグネチック充電ピン | 磁気充電ポート |
充電アダプタが、 HUAWEI Watch GT 2 では 磁気充電 アダプタに変更になっています。
加えて、充電クレードルの端子が「USB Type-C」となったため、汎用のUSB Type-Cケーブルが利用できるようになったという事で、地味に利便性が上がっています。
マイク/スピーカー内蔵(46mmモデルのみ)
Huawei Watch GT 2 の46mmモデルには、マイクとスピーカーが内蔵されており、Bluetoothを介して通話や音楽再生が可能です。
音楽は スマートウォッチ内のストレージにも保存可能で、スマートフォンと接続していなくても、デバイス本体から音楽を楽しむことができます。
まとめ
カタログスペックで見る、HUAWEI Watch GT 2で大きく改善した点をざっくりまとめると、
- 重量が5~7g程度軽くなった
- 通信精度の向上( Bluetooth 4.2 ⇒ 5.0 )
- GPS使用時の電力効率向上
- マイク/スピーカーの搭載
今回のモデル刷新では、軽量化とバッテリーの順当な進化がみられました。
加えて、機能面での目玉としては、マイク/スピーカーの搭載があげられるでしょう。
逆にいうと、上記を妥協できるのであれば、HUAWEI Watch GT を選択するのも大いにアリかと思います。
あとは、個人のデザインの好み、用途や目的にあわせて最適な選択がでできればこの上なし。
※本記事で掲載していない細かい変更や、もしかしたら取りこぼしもあるかもしれませんので、購入の際は公式ページ等でスペックを確認くださいませ。
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