試してみてビックリ!誰でも簡単。
「実はアボカドはとても手軽に栽培できる果物なのです!」
今回は、なんとなく「水栽培(ハイドロカルチャー)」を始めて「種の発芽と成長」を生暖かく見守ってきた過程を、すこしの"コツ"とあわせてご紹介します。
アボカドの種から育てる
実を食べたら終わりではない、食べた後もなが~く楽しめる素敵な食材。
それが「アボカド」。
ある日、晩御飯の一品にアボカドサラダを作りました。
実をとったあとに残った「種」がいつもより少し立派なことに気づくと同時に、
「この立派な種を水につけて置いたら発芽するんだろうか?」
という素朴な疑問が生うまれました。
こうして、本来であれば生ごみ行きとなるはずであった、生命の塊を育ててみるという新たなステージに足をふみいれることとなりました。
育てるアボカドの種の選定方法
種を選定するにあたり、神経質に気をつかうことは特にありません。
例えば調理の際に、包丁を使用して種を取り出す事かと思います。
この時、種に包丁の刺し傷がついてしまっている状態となりますが、
傷がついていても問題なく栽培できました。
※過去2回ともキズ有の状態から栽培に成功しています。
ですので、種の摘出にいつも以上の神経を使う必要はないでしょう。
水耕栽培(ハイドロカルチャー)とは?
冒頭でご紹介しておりますとおり、今回の栽培方法としては「水耕栽培(ハイドロカルチャー)」の手法をとります。
どういった栽培方法かというと、以下の通りです。
水耕栽培(すいこうさいばい、hydroponics)とは、養液栽培のうち固形培地を必要としないもののことをいう。水耕(法)、水栽培などとも呼ばれる。農業では多くの栽培に利用され、従来は不可能といわれていた根菜類の栽培も可能となっている。園芸の分野においてもほぼ垣根無く栽培によく利用される
出典:Wikipedia
要は、「土を一切使用せずに、水だけで栽培する」という方法です。
発芽までは小さ目の容器に水付けしておき、発芽後は土の代わりとなるハイドロボール(
アボカドの種を水につける
いざ取り出した種子の発芽にチャレンジします。
とはいっても、作業は簡単で種が収まる程度の容器に水を入れて種を付けるだけです。
容器のサイズとしては、おおむね種が収まるサイズであれば問題ないと思われますが、発芽に向けて根を張っていきますので、「少し余裕のあるサイズ」の方が失敗が少ないようです。
手軽に調達できる物では「プリンやゼリーの容器」なども利用可能です。
我が家ではちょうど良いプラスティックの容器がなかったので、ガラス製のお猪口を使用しました(笑)
「映えがしない」という方はハイドロカルチャー専用の容器を利用すると良いでしょう。水を入れて種を放置するだけなのでメチャクチャ楽できますね。
★ワンポイント
コツというほどではありませんが、成長過程を楽しむための注意点として
「容器は透明のものにしましょう」
種の状態が確認しやすいので管理しやすく、発芽の過程も透過している方が良く観察できて楽しいです♪
種の状態や育て方によっては、失敗する可能性もありますので確率を上げるために複数同時に栽培するのがオススメです。
栽培開始から1週間経過したアボカド
1週間の時点では特に目に見える変化なし。
腐っていないかと不安になる頃ですが、2~3日に一度水替えを心掛けてあげれば問題ありませんでした。
1週間程度ではほぼ変化は見られないので放置で問題ありません。夏場などは雑菌が繁殖しやすくなりますので交換の頻度を多めに調整してあげると良いでしょう。
とにかくはじめの内は気長に待ちます。
アボカド栽培開始から2~3週間経過したアボカド
2週間を過ぎたあたりから、若干の変化が。
種の中央部分に亀裂が確認できるようになります。
そして種の下部を確認するとか細い「根っこ」が登場し始めます。
根がうっすら出始めたタイミングで、十分に根を張り巡らせることができるよう、
種を容器の上部にすこし浮かせるように針金で固定しました。
※つまようじ等で容器に固定しておく方法も有効です。
栽培開始から1か月経過したアボカド
おおよそ3,4日に一度ペースを目安に、気づいたタイミングで水を入れ替えてやること一ヶ月。
「念願の発芽!!」
緑色のヒョッコリした何かが種の割れ目から顔をのぞかせます。
こんな感じのざっくり管理でも楽に発芽にこぎつけることができました。
試して簡単。水栽培のビギナーには是非お勧めしたい植物です。
栽培開始から2か月経過したアボカド
発芽した後は成長スピードが倍速になる様で、短いスパンで成長が見てとれるようになり、日々の成長を見守るのが楽しくなってきます。
管理としても相変わらず、気が向いたときに水を替えてやるくらいの心構えで問題なさそうなので、さしずめ「リアル放置系育成ゲーム」でもやっている様な感覚です。
しかし、ここではじめての問題点が一つ。
常に日が当たらない場所であることが影響しているのか、ぱっと見の印象は
「得体の知れぬ、まる茶色い物体から生えているモヤシ」です。
★ワンポイント
発芽した後は日当たりの良い場所に移した方が良さそうです。今回はさらに室内での育成を続けました。
栽培開始から3か月経過したアボカド
さらにモヤシは伸び続け、段々緑の枝っぽい雰囲気が出てきます。
小ぶりな葉っぱの原形が形成されている段階。
栽培開始から4か月以降したアボカド
(写真が撮り忘れました。すみません。。)
4か月目以上経過してようやく葉っぱらしきものが開き「観葉植物感」が出てきました。
こうもなってくると、いつまでも日本酒のグラスで育てていては可哀想なので、広い新居への「お引越し」を検討することとなります。
植え替えについて
当初は「土を入れた鉢植えに植え替える」というオーソドックスな方法も考えましたが、以下のデメリットにより「水耕栽培」を最後まで継続する方向となりました。
【土で栽培するデメリット】
- 衛生管理に気を遣う(虫とかね。あと虫とか。虫。虫コワイ・・・)
さて、前述からの繰り返しとなりますが、鉢植えで栽培していくにあたり水耕栽培の一種である「ハイドロカルチャー」に挑戦していきます。
最近、ホームセンターの植物コーナーだけではなく、100円ショップでも扱っていたりするのでよりお手軽に準備することができます。
さらに繰り返しとなりますが、「ハイドロボール」という吸水性の高いボール素材を土の代わりに敷き詰めるので虫がわく心配が無く、さらに水やりの頻度も少なくて済むため「放置好き」「面倒くさがり」「ダメ人間」も歓喜するおすすめの栽培方法です。
根腐れを防ぐために、根腐れ防止剤を底に敷いてハイドロボールを鉢に詰めます。
鉢植えとハイドロボールだけ調達し、無事植え替えを完了させた上でひたすら放置の日々。
日々成長していくのはうれしいのですが、なにやらその成長形態に違和感が。。
「異様に細長い」
やはり、日に当てていないのが原因だと思われるため配置場所を窓際に移動する対処を行いました。(今現在、徐々に改善しつつあります)
★ワンポイント
ハイドロカルチャーを行うにあたり、
容器とハイドロボールがあれば事足りはするのですが、あったらうれしい追加アイテムが「水位計」。
容器内の水量に応じてメーターを示してくれるものですが、植物と一緒に水位計を埋め込むだけで設置が可能というお手軽さと、常に一定の水量に保つ目安として抜群の機能性を発揮してくれます。
お手軽なハイドロカルチャーをよりお手軽にしてしまうという優れもの♪鉢の高さに合わせて準備しましょう。
現在のアボカド(水耕栽培の限界。。)
それでは4か月以上もの期間をかけ、愛情を注いで育てたもやしっ子の様子を存分にご覧ください。
水耕栽培だと栄養供給が限られますのでこの辺が限界なのかもしれません。恐らく実を収穫できるレベルに栽培するにはしっかりと場所を確保して土植えをしてやる必要があると思われます。
とはいえ、もう少し葉っぱが欲しいところなので、今後は光合成を十分に行える場所にお引越ししようと思います。
まとめ
少し長くなりましたが、これが最大限のアボカドの楽しみ方です。
夕食にアボカドサラダを楽しんだ後、水耕栽培(ハイドロカルチャー)にトライしてみてはいかがでしょう。
ご紹介したとおり、ほぼ放置で育成を楽しめるので是非おすすめです。
観葉植物のハイドロカルチャーだけではなく、野菜の水耕栽培など幅広く知りたい方には、下記のKindle本が入門書としてはベストです。ベランダや室内でザクザク野菜が収穫できるようになります( •̀ ω •́ )✧