メンタリストDaiGo本の中で以前から気になっていたものがあったので、通勤時間と昼休みを使って読んでみました。
その著書の名は「人を操る禁断の文章術」
まずタイトルがめちゃくちゃキャッチーです。
初版が2015年と結構昔の本なのですが、歳月を超えてブロガーの心に見事にフックしてくるところはさすがメンタリストDaiGo。
この本は主に「文章が苦手な人」や「Webライティングを始めたばかりの人」におすすめ。
またブログ初級~中級者で、私の様に「我流で突き進んでる人」にも学びが多い本といえるでしょう。
最近は文章を書くことに小慣れてきた私ですが、初めて知ったり意識したこともなかったポイントを多く発見できました。
目標達成の手段としての文章では、設定するゴールは様々ですが
「読み手の心を動かし、設定したゴールへの行動に導く」
これが目標達成の手段としての文章術の最適解だと思います。
実は相手の行動を引き出すための文章には" 完璧な説明 "も"キレイに整った言い回し"も必要ありません。
DiaGo文章術の3大原則
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
上記は「人を操る禁断の文章術」でも肝となるルールで、読了してこれらの意味を理解できただけでも読んだ価値はあったかなと思います。
本記事ではこの3大原則を中心に、ブログライティング視点での感想をまとめていきます。
DaiGoの文章術1「あれこれ書かない」
原則の1つめは「あれこれ書かない」。
あえて短い文章で相手の想像力を利用して、行動を導く。この原則は、あらゆる文章で使えるテクニックです。
座学としてはちゃんと学んだ事はありませんが、Webライティングのテクニックにも通じるところがあります。
文章を書いている時に経験としてこんなことありませんか?
- 書きたいことが多すぎて話がまとまらない
- 思うがまま書いていくと当初考えていた結論とずれてきた
- そもそも、ゴールや結論を持っていない
どれも、文章を書き始めて間もない頃はよくやってしまいがちだと思います。
逆に人の文章を読んでいて、こう思ったことはないでしょうか?
- 小難しく長々書いてるけど、何が言いたいかわからん。
- 最終的に結論はどこ?
- 長文。。読む気がおこらん。
読み手の立場に立ってみると、「シンプルで分かりやすい文章」「伝えたいメッセージが明確な文章」の強みが見えてきます。
論文や学術書ではない限り、一般的な読み手からすると
シンプルで分かりやすい > 完璧な説明
行動したくなる > 100%伝わる
ということになります。
あえて書きすぎずわかりやすく。読み手の想像力を引き出せる文章が良いというのは感覚的には理解できるところかと思います。
設定するゴールを1つに絞り込み、文章を書くことを広告の世界では「ワンメッセージ・ワンアウトカム」と言います。
Webライティングの一般的なテクニックとしてよく聞く「PREP法」なんかも結局はこの原則と同じ。
PREP法は「結論⇒理由⇒例え⇒結論」の流れでをわかりやすい文章を書くメソッドです。
まず冒頭で「結論」を明確にして、これを主軸に話の流れをつくることで読者が一つのメッセージ伝えます。
一つに絞られた強力なメッセージを受け取った読者は、自然と行動へと移りやすくなるというロジックです。
DaiGoの文章術2「きれいに書かない」
これは意外ではないでしょうか?
汚い文章よりはきれいな文章の方が良いと思いとは思いますが、「きれいに書かない」とは?
メンタリズム文章術で伝えている原則「きれいに書かない」のポイントは次の様なものでした。
きれいな文章では、人は動かせない。
読み手の感情と想像力を刺激しよう。
人を動かすのは、論理ではなく感情。
「キレイに整いすぎた文章というのは相手に刺さりにくい」というのは何となく経験があります。
個人的に好きでブックマークしているいくつかのブログの文章を見返してみてください。
「それは"キレイな文章"ですか? それはとも"人を動かす文章"ですか?」
私の場合は漏れなく後者でした。
実に簡単なことですが、これに気づくか否かが人を操る文章には大きく関わってきます。
ネット広告の中にはやたら感情的な表現やパワーワードを散りばめたものがあります。
やりすぎではありますが、回帰する原則はこれに同じ。
ネット広告は相手の感情スイッチを押す事だけにパラメータを全振りした結果とみることができます。
ブロガーの世界においても同様です。
信頼性が揺らぐような過剰な演出はさけるべきですが、「非の打ちどころがないが成果も無い美文」より「人を動かす乱筆乱文」の方がゴールに近いのではないでしょうか。
DaiGoの文章術3「自分で書かなない」
ブログは「読まれるもの」ではなく「読ませるもの」なのです。
(それっぽい事をいって感情を刺激するテクニック)
DaiGoの文章術によると、この「自分で書かない」という原則は次の様なものです。
マインドリーディングをして、相手がよみたい内容や言葉を選び、文章を書こう。
つまりは、読み手について十分にリサーチして「行動」や「心理」(悩み、興味、趣味)を心得ておくこと。
そして、主観による文章を書くのではなく相手のマインドを読んだ文章を書きましょうということです。
例えば、私がついタイトルでこの本を手に取ってしまったように、相手の心にフックする文章の重要性を説く原則となっています。
これは、SEOを意識している多くのブロガーが得意とすることではないでしょうか。
例えば一つの記事を書き上げるにあたってはこんなタスクがあると思います。
- 検索キーワードの選定
- キーワードのリサーチ、ユーザー心理分析
- 課題解決や行動につながるライティング
こういったポイントはテクニックとして認知していましたが、文章術の原理として再原語化されることでより理解を深めることができました。
まとめ
本記事ではDaiGoさんの「人を操る禁断の文章術」について、一部の重要なポイントをまとめました。
個人的には経験値として知っている内容もありましたが、文章術として言語化されることで使えるテクニックとなりました。
この書籍では他にも、
- 人を動かすための7つのトリガー
- 文章を書く5つのテクニック
といった具体的なテクニックが掲載されており、これから文章力の向上を目指す人は読んで損のない内容だと思います。
人を動かす事を目的とする文章であれば何にでも応用可能なのが本書の特徴。
ブログだけでなく、様々な媒体ですぐ実践できるテクニックが多いのは、間口の広い本書を読むメリットだと思います。
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メンタリストDaiGoの著書を色々読んでいます。
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