VRゴーグルが登場して数年。今や一般家庭でも手軽にVRコンテンツをを楽しめる様になり、その遊び方や対応するデバイスの種類も増えてきています。
とはいえ、まだVRを経験した方の割合が多いのもではないでしょうか。
「VRにはどういったデバイスの種類があるのか」や「VRでは何ができるのか?」、「どういった使い方がおすすめか?」
といった疑問を解消すべく、最新のVRデバイス事情をまとめました。
VRゴーグル選びの参考となれば幸いです。
VRゴーグルの種類一覧
現在、大きく普及しているVRデバイスの種類は次の4つです。
種類 | 使い方 | コンテンツ | 価格帯 |
モバイル型 | スマホをゴーグルに装着して使う | スマホアプリ | 安い |
PS(PlayStation) VR | PS4に接続して遊ぶ | PS VR 専用コンテンツ | 高い |
PC VR | PCに接続して遊ぶ | PC VR 専用コンテンツ | 高い~高級品 |
スタンドアローン型(一体型) | VRゴーグル単体で遊べる | スタンドアローン型 専用コンテンツ | やや高い~高い |
どれを選ぶべきかは、遊び方や利用したいコンテンツによって変わってきます。
例えば、「スマホで動画を見たいのか」「ゲーム機やパソコンと連携してゲームをプレイしたいのか」などです。
次に紹介する各タイプ毎の特徴を詳しくみていきます。
モバイル型VRゴーグルの特徴
最も手軽にVRに触れることができるVRゴーグルの種類で、手持ちのスマートフォンをVRゴーグルにセットして使用します。
VR対応のゲームアプリやYoutubeアプリをインストールして、ゲームをプレイしたり180度のステレオ動画を手軽に視聴することができます。
またゴーグル本体の価格が安いのもメリットの一つで、1000円台から購入可能です。(amazonの売れ筋ランキング)
無料コンテンツも多いため「VRを試しに体感してみたい」という方にはベストな選択かもしれません。
ただし手軽に楽しめる分、後述の「PC VR」や「スタンドアロンタイプ」と比べると体験の質は低い傾向にあり、画質はスマホの解像度にも左右されます。
モバイル型の特徴
- VRゴーグルとスマホさえあれば始められる
- スマホアプリに対応
- 安い
- 体験の質は他のタイプに比べると劣る
- ビギナーにおすすめ
モバイル型VRゴーグルのコンテンツ
使い方の一つとして、YouTubeで視聴できるおもしろいVR動画をいくつがご紹介します。
VR対応動画の探し方としては、「360度、360°、VR」などのキーワード検索で絞り込む事ができます。
沖縄の青い海を回遊できるVR動画
定番のジェットコースター
バーチャル試乗という新しい試みも。
臨場感のあるスカイダイビング動画
PS(PlayStation) VRの特徴
PlayStation4と接続して、PlayStation4のVR対応ゲームソフトが遊べます。
コンテンツは豊富で、有名タイトルやお馴染みのあのゲームもVRで体験できるかもしれません。
ただし、デバイスの価格は高めでPlayStation4本体との接続環境をセットアップしてプレイを開始する必要があります。
コンテンツはVR用コンテンツを専門で配信している「Steam VR」、「Oculus Store」などのストアからダウンロードします。
環境を揃えるコストが高いため、PS4を所有していて、PS4独自コンテンツを楽しみたい方がターゲットとなるかと思います。
PC VRの特徴
- PCと接続して使う。接続機器を準備する必要あり
- VRコンテンツを配信しているストアからダウンロード
- 価格は高い
- 日本で馴染みのタイトルが豊富
- PS4のゲームタイトルを選ぶならコレ
VRヘッドセットや接続機器は個別に揃えるより、まとめて買える同梱パックがお得です。
PS VRのコンテンツ
対応コンテンツはPlayStationStoreからアプリやゲームを探すことができます。
探し方はキーワード「VR」で絞り込めます。
体験版だけでなく、フルで遊べる無料コンテンツが割と多いのも驚きです。(「並べ替え」で安い順にソート)
PC VRの特徴
PCと接続して、PCで処理したコンテンツをVRゴーグルに映し出すタイプのVRゴーグルです。
PCのスペックと高画質な画面をフルに活用して、ハイクォリティーなバーチャルの世界に没入することができます。
ただし、デバイスの価格は高く性能を生かした高品質なゲームをプレイするためにはPCのスペックも要求されます。
購入前には各VRゴーグルの推奨PCスペックを確認しておく必要があります。
代表的な製品には「HTC VIVE」、「Oculus Rift S」などがあります。
PC VRの特徴
- PCと接続して使う。接続機器を準備する必要あり
- VRコンテンツを配信しているストアからダウンロード
- 価格は高い~高級
- かけたコストの分、体験の質も高い
- どっぷりVRの世界に没入したい方におすすめ
PC VRのコンテンツ
コンテンツはVR用コンテンツを専門で配信している「Steam VR」や、「Oculus Store」などのデバイスのメーカーが運営しているストアからダウンロードできます。
Steam VRは世界最大級のオンラインプラットフォームで、様々なデバイスに対応したゲーム等のコンテンツがダウンロード可能です。
数千という世界中から集まったコンテンツを一挙に楽しむことができ、もちろん無料でプレイできるものも多数あります。
Oculus Store は「Oculus」のVRデバイス用の専売コンテンツを扱ってる世界規模のストア。
Steam VR ほどのコンテンツ数はないにしろ、Oculus デバイスに最適化された多くのコンテンツを取り揃えています。
スタンドアローン型(一体型)の特徴
スタンドアローン型の特徴は、PCやゲーム機など他のデバイスと接続する必要がなく、単独でVRコンテンツを楽しむことができる事です。
PC VRは高性能ではありますが、PCとの接続や設定など環境の準備に手間がかかるデメリットがあります。対してスタンドアローン型では性能面での制限はありますが、準備に手間をかける事無く手軽にVRを始められる事が最大のメリットです。
代表的な製品にはスタンドアロン型元祖の「Lenovo Mirage Solo」、コスパに優れた「Oculus GO」、性能の高さに定評のある「Oculus Quest」などがあります。
PC VRの特徴
- VRゴーグル単体で遊べる
- VRコンテンツを配信しているストアからダウンロード
- 価格はやや高い
- 体験の質も高め(単体ではPC VR型には劣る)
- 手軽に高品質のコンテンツを楽しみたい人におすすめ
スタンドアローン型のコンテンツ
基本的には各製品に対応したアプリストアからダウンロードします。
前述した製品でいうと、「Oculus GO」「Oculus Quest」はOculus Store、「Lenovo Mirage Solo」はGooglePlay にて対応アプリを探すことができます。
また、Oculus Questは「Oculus Link」というヘッドセットケーブルでPCと接続することで、PC VR用(Rift S用)のVRコンテンツがプレイできるようになります。
まとめ
VRゴーグルといっても目的や用途によって適した種類がある。
まず、お試しで始めるならモバイル型がオススメ。
プレイしたいコンテンツが決まっているのであれば、対応したデバイスを。
手軽さと性能をバランス良くいいとこどりしたい方はスタンダードアローン型。
バーチャルに転生したい人はPC VR をハイスペックPCでどうぞ。