最近、うちの両親がガラケーからのスマホデビューを検討しています。
もう70代で立派な高齢者ですが、まだまだ意欲はある様です。
シニア向けのプランについて色々調べてみると、各キャリアやMVNO事業者ではシニアなどスマホデビューのユーザーをターゲットにした料金プランや割引プランが展開されています。
本記事では60歳以上のシニアユーザーの視点で各キャリアのお得なプランと、シニア向けサービスを展開するMVNOのおすすめプランの特徴を紹介していきます。
対象ユーザー
- 60歳以上のシニアユーザー
- はじめてのスマホデビューを検討中
- ネットの利用は最低限 (YouTubeなど動画コンテンツの視聴はあまりしない)
3大キャリアに加え、MVNOはシニア向けサービスのプランや割引のある「ワイモバイル」と「UQモバイル」の2社のプランを解説します。
キャリア / プロバイダー
- au
- ドコモ
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- UQモバイル
Contents
au『新カケホ割60 + ケータイ→auスマホ割プラス』
auから展開されているプランの中で、最もスタート料金が安いプランが『新カケホ割60 + ケータイ→auスマホ割プラス』。
様々な割引オプションを加味した場合での料金は月々980円~と条件が合えばお得ですが、色々分かりにくい点が多いのがauプランの難点に思えます。
『新カケホ割60 + ケータイ→auスマホ割プラス』の特徴
『新カケホ割60 + ケータイ→auスマホ割プラス』は「60歳以上のユーザーが、auケータイ(3G) もしくは他社ケータイから対象のauスマートフォンへ乗り換える場合」に利用可能なプランです。
「1GBの通信容量」&「国内通話0円」が1年目は980円~、2年目以降(※)は1,980円~の料金で使用することできます。
※「ケータイ→auスマホ割プラス」の割引が1年目は1,000円、2年目以降は2,000円となるため、2年目の最安料金は1,980円~となります。
プランの条件となる契約対象機種は以下です。
ポイント
- AQUOS sense2 かんたん
- BASIO4
- BASIO3
- LG it
また上記最安料金はauスマートバリューの割引500円が差し引かれた料金となっていますので、家庭回線をauとしない場合には500円が加算されます。
デメリット
月々の料金的にはau回線を自宅に引いていない場合は、さほど安いわけでもなく普通。
料金とは別の話ですが、全体としてauの料金プランはオプションの適用条件やプランの細分化しており、料金体系が少し分かりにくい。
家族やショップ店員から適切なサポートがあれば良いのですが、シニア世代の方が単独でのプランを検討するには少し難易度が高めな印象です。
メリット
自宅回線がauの場合、auにする場合にはお得。(それ以外のケースでは、料金面だけ見るとメリットを見出しにくい)
「au Online Shopのお得割」などを利用して、機種購入サポートを受けると機種購入コストを大分抑えることができる。
特にauの3G端末からの機種変更であれば、機種代金が最大38,500円割引になるため、初期コストを最安に近づけることができる。
ドコモ『ギガライト + おしゃべり割60 + はじめてスマホ割』
ドコモは通信プランである「ギガホ」「ギガホライト」と、通話オプションをそれぞれ選択する料金体系でシンプルな構成です。
シルバー向けであれば、容量すくなめの運用で「ギガホライト」が選択肢となると思います。
また、60歳以上であれば、おしゃべり60とはじめてスマホ割が適用できます。
『ギガライト + おしゃべり割60 + はじめてスマホ割』の特徴
あまり通信をしない方であれば1GBで1,980円~の「ギガライト」プラン。
さらにおしゃべり割60(※)では、かけ放題オプションが最大12か月の間700円引きになるため、5分通話無料オプション(700円)であれば実質無料でかけ放題を使用できることになります。
※2019年11月1日(金曜)~2020年3月31日(火曜)の申込期間限定
さらにさらに、はじめてのスマホデビュー時に利用できる「はじめてスマホ割」を適用すると、1年間の1000円割引が受けられますので、初年度は最安だと980円の料金で利用できます。
メリット
おしゃべり割60、はじめてのスマホ割の2段構えで初年度の割引が大きい点。
上記最安値に対しては家族割の恩恵が大きく、3人以上で利用する場合に1000円の割引が受けられる。(2人だと500円)
加えて、はじめてスマホ購入サポート、端末購入割引などに他社からの乗り換えで適用可能な機種代金の割引がある。
デメリット
逆に、家族割が全くない場合だと1000円が永年加算されることとなるため割高感が出てくる。
ソフトバンク『スマホデビュープラン』
「スマホデビュープラン」は、キャリアの中では最もシンプルかもしれない見通しが良い料金体系とベースプランの安さが魅力。
細かいオプション割引での損得を考えたくない人は、一番これがオススメだと思います。
『スマホデビュープラン』の特徴
「5分以内の通話かけ放題」&「通信容量1GB」とシニアには丁度よいサービス内容がこみこみで980円/月。
注意点としては、2年目以降は1年おトク割の適用期間が終了するため、1000円加算されて1,980/月となります。
上のイメージ画像が示しているように、良い意味でシンプルなのであまり深掘って説明する点はありません。
メリット
前述の通り見通しが良いシンプルな料金体系がキャリアの中ではベスト。
端末購入費用を除いた維持費は文句なしに安く、MVNOと比較しても引けを取らない。
サービス内容と料金のバランスが良く個人的にオススメ。
デメリット
2020/02現在、機種購入の割引がなくコストとして機種代がかさむ。購入機種によって月々の支払い総額に幅がでてくる。
端末の購入はプランの適用条件にないため、安価な機種を入手して持ち込みでSIMのみ契約するとお得感が高くなるのでは。
1G上限のプランとなるため、若干運用に不安。
UQモバイル『スマホプラン + シニア割(60歳以上)』
UQモバイルはスマホプランは、通信の基本プラン(Sは3GB、Mは9GB、Lは14GB)が3種類と、通話オプションのみで構成されるシンプルな料金体系。
基本データ容量がSでも3GBと余力も大きめなのが特徴。
家族とのビデオ通話やSNSの利用、WEBページの閲覧くらいの用途で3GBあれば、かなり余裕をもって運用できるかと思います。
「シニア割」ではかけ放題のオプション料金1,700円/月が最大6か月無料、7か月目以降は1,000円割引となります。
メリット
基本料金のベースは安い。家族割を適用するとより安くなる。
通話オプションはつけないこともできるので、ほとんど電話をかけない方であれば最善の選択となり得る。
余った通信量は翌月に繰り越すことが可能。
デメリット
通信オプションを使用する人にとっては、思ったほどは安くない。
シニア割で通話オプションが無料の期間は文句ない料金なのですが、7か月目以降も継続してかけ放題を利用するならば700円が加算されることになり、家族割の利用がなければMVNOの立ち位置として微妙なライン。
ワイモバイル『スマホプラン + シニア割(60歳以上)』
どちらが追従しているのかわからないが、UQモバイルと同じ料金設定。
家族割適用で1,480円/月から利用できます。
UQモバイルとの違いは、ワイモバイルではかけ放題込みのプランとなっており外す事ができません。
「国内通話がずーっと0円」でPRされいるが、逆を言えばそういう事です。
メリット
UQモバイルと同じく、電話を多くする人にとってはお得感がある。
1年間はデータ容量が3GBから4GBに増量される。
デメリット
かけ放題を外せないため、通話の利用状況に応じたプランの変更ができない。
UQと同じく、かけ放題有りの場合は割引率が高い期間を過ぎると、月々の料金のお得感は薄くなる。
結論
今回はキャリアとシニア向けのサービスを展開しているMVNOを中心に、プランの内容を確認しました。
一部を除いて、キャリアもプラン自体のシンプル化が進んできている事が分かりました。
料金体系のシンプル化だけでなく、価格設定もMVNOとの差が小さくなってきており、「とりあえず安さでMVNO」という市場から次のフェーズに移っている印象を受けました。
各キャリア、プロバイダのメリットを踏まえて個人的にはオススメするケースは、
結論
auのガラケーを使用している → auスマホ機種の機種購入サポートが大きい「au」
家族3人以上で契約する → 家族割が大きい+機種購入サポートがある「ドコモ」
電話かけない。その分安く抑えたい → 通話オプションを外した「UQモバイル」(ベースプランの料金が安い)
それ以外 → 「ソフトバンク」(ベースプランの料金が安い + 通話オプション付き)、「UQモバイル(かけ放題オプション)」「ワイモバイル」
という結論です。
シニア向けのスマホプラン選びのご参考までに幸いです。