
「スキルアップのため勉強したいけど、全く時間が確保できない」
「仕事が忙しすぎて趣味の時間がない」
「育児がスタートすると自分の時間は皆無」
社会人の方は日々の仕事・家事・育児に追われて「自分の時間がない」と思うことが多々あるかと思います。
とりわけ趣味が多く活動的な性格だったり、向上意識の高い人ほど『時間の貴重さ』を感じる場面が多いのではないでしょうか。
「時間こそ誰もが平等に手にできる唯一の資産」
( ホリエモンの著書「時間革命」より抜粋 )
不平等な世の中で唯一平等に配られたこのカードをどう使いこなしていくかで、5年後・10年後の生活や見える景色が大きく変化すると思っています。
「どうやって時間を作っていくか?」を考えてみると、日々の活動時間の中で大部分をさいている仕事を短縮・圧縮するのが最もシンプルで合理的です。
次点としては、「スキマ時間」や家事をしながらなどの「ながら時間」を最大限活用することでの時間の創出。
これらのポイントを押えた次の3つの方法が「社会人の時間がない問題」の解決策として浮かんできました。
- 仕事を変える(難易度: 高)
- 生活を変える(難易度: 中)
- 「スキマ時間」「ながら時間」極める(難易度: 低)
本記事ではこれら3つの方法について掘り下げて紹介していきます。
上から順にハードルが高いですが、その分根本解決に近くため大きな効果が見込めるはずです。
逆に3番目、4番目は始めやすく即効性があるテクニックもありますので、手始めとしてはここからスタートするのがおすすめです。小さなことからはじめて将来的に大きな改善につなげていきましょう。
Contents
自由に使える時間はどれくらい?【調査結果】
まず、自分が持っている可処分時間がどれくらいかを把握しておきましょう。
可処分時間とは「自由に使える時間」の事で余暇時間などとも表現されます。
CITIZEN の意識調査アンケートの結果によると、平日の可処分時間の平均値は「2時間53分」でした。
働き盛りだったり、育児に奔走する30代、40代が最も少なく2時間40分前後という結果となっています。
あなたの可処分時間と比較するといかがでしょうか?
これを大きく下回るようであれば、自由な時間を圧迫している「仕事」や「生活行動」について振り返ってみると解決策が見えてくるかもしれません。
社会人の1日の平均勉強時間は6分!?
総務省の統計データによると、社会人が「学習・自己啓発・訓練」といった勉強や能力向上に割く時間は6分だそうで。。
「皆意識低すぎ」
思いのほか現代の社会人は自由に生きているもので、「勉強しなければいけない」と焦りを感じる必要はないのかもしれません。
とはいえ、平均値ですので業種や職種によって全体を映す鏡ではありません。業種によって偏りは大きいでしょう。
例えば、ITエンジニア界隈であれば積極的な勉強会や個人開発が当たり前に行われていたり、仕事と趣味の境目なくプログラムを書き続けている様な人もいます。
特にネットやSNSで発信しているような人たちの中では、休養やくつろぎ、睡眠時間を削って勉強時間にあてているという人も少なくないと思います。
勉強時間を作る方法①「仕事を変える(転職)」
時間がない原因が仕事(残業・通勤含む)であると分かっている場合は「仕事を変える(転職)」というのが、最も直接的で効果の高い処方箋ではないでしょうか。
仕事に対する様々な価値観はさて置き、時間の作る事にのみ着目すると、
- 残業があるよりない方がいい
- 8時間労働より7時間労働
- 週休2日より週休3日
- 通勤があるよりない方がいい
というのは自明です。
もちろん、実際には賃金や付加価値(仕事内容・やりがい・学び)といった「対価」と天秤にかける必要はありますが、より高レートで時間資産と交換できる労働環境であるほど時間消費をおさえられます。
あくまで「転職」は選択肢の一つで「転属」など組織内異動で同様の効果が見込めるのであれば、そちらの方が労力がかからないかと思います。
「転職なんて簡単ではない」という意見もでてきそうですが、日本の現況はかつてほど転職が難しい時代ではないと思います。
働き方も多様化していますし、転職そのものに対する旧来的なネガティブイメージも薄れてきています。特にIT業界、Web業界方面では転職を重ねてキャリアを積んでいくという考えは珍しくなくありません。
Twitter上で転職・採用活動が繰り広げられるなど、職を変える事が割とカジュアルなイベントとして認知されはじめています。
最適化のすすんでいるIT業界を例にとりましたが、少子高齢化による売り手市場の拡大も見込まれますし、職種を超えてこういった潮流は広がっていくのではないでしょうか。
もっとも、このようなアクティブな転職活動の成功率を高めるためには「ポータブルスキル」の積み上げが重要であることを付け加えておきます。
ポータブルスキルとは文字通り「持ち出し可能な能力」のことで、所属企業・広い場合は職種が変わっても汎用的に生かせる技能や専門知識、コミュニケーションスキルなどです。
例えばプログラミングやWeb関連、財務/税務、マーケティングの知識など汎用性があり需要が高いスキルがあげられます。
ポータブルスキルのレベルは高いに越したことありませんが、身の丈に合った転職においては特別に優秀である必要はありません。
現に「未経験から半年の勉強でプログラミングになれました!!」みたいな話はネットやSNSでは見飽きるほど散見されます。
確かにネット教材やプログラミングスクールが掃いて捨てるほど充実している現在であれば再現性の高そうな話で、唯一必要なのは「やる気」と「時間の確保」でしょう。
正しい努力を正しい方向で継続できれば華麗なるジョブチェンジ話も十分可能なはずです。
勉強時間を作る方法②「生活を変える」
日常生活の行動を一度見直してみるのも効果的だと思います。
ここで紹介する次の2つの方法は、小さい事からすぐにはじめられるのでおすすめです。
- 無駄な習慣や行動を捨てる。
- 家事を捨てる(お金で解決する)
無駄な作業や行動を捨てる
空いた時間や寝る前にスマホをいじっていたら、あっという間に時間が過ぎてしまう事はよくあると思います。私も油断するとやってしまい勝ちです。
MMD研究所の調査データによると、約50%の人が「1日に3時間以上」スマホを利用しているそうです。
※「1日に2時間以上」だと71%に上がります。
思ったより多くないですか?
実は可処分時間のほとんどを使ってないか?と思ってしまう調査結果ですよね。
明確な目的を持った行動であればまだしも、流れてくるSNSのタイムラインやネットニュースを時間制限なく眺めていたり、ソーシャルゲームに貴重な可処分時間を捨てていないでしょうか。
もちろんリラックスや遊びの要素も必要ですが、時間に区切りをつける事は必要です。
無駄な行動というのはただ習慣化しているだけで、明確な理由や目的を持たない事が多いため、
『何で今この行動をとっているんだっけ?』
と、逐一自分に問いかけすることである程度は自己認識することができます。
対象がスマホの場合、自己認識さえできれば捨て方は簡単。不要・無意味と判断したアプリをスマートフォンから削除するのみです。思い切ってやってみると結構すっきりしますし、意外と後を引かないのでかなり有効だと思います。
もし、気がゆるんで再びインストールして使ってしまっても問題ありません。また消せばいいだけです。いずれは、再インストールするのが面倒になって存在を忘れていくと思います。
家事を捨てる(お金で解決する)
毎日の家事というタスクの存在は無くなりませんがお金で解決する事ができます。便利家電に家事を委託するのです。
家事時短術における鉄板とされている「新三種の神器」はご存知でしょうか?
導入コストや生活環境(配置スペース)など折り合いがつくならば、買わない理由を探すのは難しいといえますので是非検討してみることをおすすめします。
「ドラム式洗濯乾燥機」
乾燥機能付きであれば、洗い~乾燥をノンストップで行ってくれるため、その間に存在する一切の家事や手間が省略できます。
外干しを行っている家庭に導入すると効果は絶大です。ただし導入コストは高め。
「食器洗い機」
時間も削減できて、水・電気代の費用削減効果もある。
置く場所さえ確保できれば導入必須の神器だと思います。
全自動洗濯機と比較すると半分以下の導入コストでありながら、QOLに大きく寄与するため「ローンしてでも買うべき」と巷で言われているのも納得。
「ロボット掃除機」
我が家では1万円代の安いものを購入しましたが、平日の朝の掃除機がけルーティーンが完全に不要に。
安いものでもしっかり働いてくれるので、コストパフォーマンスで言えば最強のアイテムだと思います。
家電の導入については、価格・機能など様々ですし生活環境とのマッチングも必要となってきます。
いきなり大きい出費は怖い。。という方は家電のレンタルサービスなどを利用して事前にお試しすると失敗を避けられると思います。
勉強時間を作る方法③「スキマ時間」「ながら時間」を極める
5~10分程度の『隙間時間』や、家事・通勤・トレーニングをしながらなどの『ながら時間』。日単位で考えると少ないかも知れませんが、毎日積み上げると大きな時間資産となります。
これらの時間を上手くいかせると、生活をあまり変えずに使える時間を増やす仕組みができあがります。
例えば、「学習」や「情報収集」の時間が不足しているのであれば次の解決方法があります。
- 学習アプリやニュースアプリを活用
- 「Podcast」や「オーディオブック」など耳を使ったインプット
学習アプリやニュースアプリを使う
とりわけ資格の勉強や語学は学習アプリとの相性が良いです。
一問一答形式でサクサクとQAを繰り返すスタイルのアプリであれば、スキマ時間で細かい学習を積み上げが可能です。
英語学習関連は種類が豊富ですし、資格学習のアプリもニッチでなければ探すことができると思いますので、目下勉強中の分野があれば是非アプリのストアをのぞいて見てください。
ニュースの収集もアプリの活用がおすすめです。
ブラウザでアクセスするのと違ってアプリを起動するとすぐにアクセスできますし、興味のあるジャンルだけ表示したり通知設定を行ったりとカスタマイズすることで最適化することができます。
例えばニュース系で有名なのはこの辺りでしょうか。
アプリによっても得意なジャンルなど傾向が異なるので、複数インストールして絞り込んでいくのがおすすめです。
Podcast(ポッドキャスト)とオーディオブックをつかう
無から有を生み出すと言っていいくらいに、時間を欲している人におすすめなアイテムがPodcastとオーディオブックです。
どちらも音声コンテンツを聞けるサービスで、二つあわせると語学、専門知識、趣味の読書に至るまで幅広いコンテンツをカバーしており様々な情報を耳でインプットできます。
家事をしている時間や、通勤中の時間を無駄に過ごしていませんか?
手足や目は単調な活動に奪われていても、耳は暇をしているものです。
ちょっとした工夫で毎日30分、1時間を積み上げる事で1、2年後には大きな成果となって表出してくるはずです。
毎日の退屈なルーティーンを抱えている人には、最もアドバイスしたいライフハック術。
Podcastの良い点 / Podcastを聞く方法
Podcastはインターネットラジオの様なもので、誰でも音声コンテンツを作って配信する事ができます。
配信されたコンテンツはいつでもどこでもユーザーが好きなタイミングで聞けるのが快適。
コアも多く語学の勉強になる番組や、IT、歴史など本当に色々な情報を「生の声」で「楽しく」インプットする事ができるので一度体験して欲しいです。
Podcast を聞く方法は色々ですが、定番どころをあげておくとこのあたり。
iPhoneユーザー向け
Androidユーザー向け
オーディオブックの良い点 / オーディオブックを聞く方法
オーディオブックは既に販売されている様々な書籍を朗読で読み上げてコンテンツ化したサービス。
話題の書籍やベストセラー、洋書など本屋さんの棚に並んでいる様な本を「ながら聴き」できる事がメリットです。
Podcastと違い商業コンテンツなので基本的に有料ですが、音質や朗読の聞き取りやすさは安定しています。
国内オーディオブックの2大サービスはAmazonが運営する「Audible」と「audiobook.jp」の2つです。
それぞれ特徴が異なるので、用途やコンテンツによって使い分けると便利だと思います。
どちらも無料体験が用意されてるで、こちらからお試しされる事をおすすめします。
サービス名 | 特徴 | コンテンツ数 | プラン |
audiobook.jp | 聞き放題が魅力。 小説・ラノベ・アニメをはじめ、ビジネス・自己啓発・資格など | 多い (2万冊以上) | ・聞き放題 : 月750円 ⇒ 30日お試し無料 |
Audible | Amazon が手掛ける世界規模のサービス。 洋書を含めるとコンテンツ量は圧倒的。 | 多い (40万冊以上) | ・月額1,500円で1コイン(=1冊) ・1冊毎に買い切りもOK |
もっと詳しく知りたい方はこちらも参照ください。
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【audiobook.jp】無料で始めるオーディオブック聴き放題プラン
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まとめ
本気で生きていれば時間がないのはみんな同じ。
その中で小さくても改善のサイクルを回していく事で時間資産の流出を防いだり、保有している時間価値を高めていく事ができるのだと思います。
小さなことからコツコツと。
未来を変えるには明日を、明日を変えるには今日を。ほんのわずかに変える行動を選択しつづける必要があります。
という訳で偉そうに色々に書いてきましたが、一人でも多くの今日を変えるきっかけになれば幸いです。