現在コロナウィルスなどの影響のためか、身の回りでは混雑した交通機関の回避を目的とした自転車通勤の需要が徐々に高まっている様に感じます。
自転車の需要は大人の通勤や学生の通学のためだけではありません。小さなお子さんのいる家庭では保育園・幼稚園への送り迎えというミッションを抱えています。我が家でも今後を見据えて、自転車(クロスバイク)用のチャイルドシートの導入を検討しました。
本記事では、「前乗せ(フロント用)」「後ろ乗せ(リア用)」の取り付けタイプ別に自転車用のチャイルドシートを徹底紹介していきたいと思います。後付け可能な自転車用チャイルドシートをお探しの方は、ぜひ参考にご覧ください!
ベビーシート?対象年齢は何歳から?
初めにチャイルドシートの対象年齢に関しておさえておきましょう。一般的には各メーカーとも1歳以上からの使用が推奨されています。ただし、メーカーや前乗せ/後ろ乗せのタイプによっても安定性に差がありますので、2歳以上からの乗車が推奨されるものなど使用条件は一律ではないのでご注意ください。
お子さんの成長度合いにあわせて、しっかりと「自分で掴まって座る事ができる」ことを前提としておくとより安心でしょう。
メーカー/製品に関しても触れておくと、有名メーカーではOGKやブリジストンがあげられます。どちらも自転車業界で有名なメーカーですので安心です。おしゃれな海外メーカーの製品も多くありますが、一定の安全基準がが担保されている「SGマーク」がついているものを選びましょう。
前乗せ(フロント用)の自転車チャイルドシート
前乗せ(フロント)の自転車チャイルドシートはこのようなタイプ。
出典: Amazon
前乗せのメリットは次の様な点が挙げられます。
- お子さんが常に視界に入るため安全確保がしやすい。
- お子さんは前方を見渡せるため、楽しんで乗る事ができる。
デメリットは次の様な点が挙げられます。
- ハンドル部分に取り付けるため、走行の取りまわしが悪くなる。
- 前方障害物との衝突の可能性が高まる
- 使える期間が短め。大きいお子さんは乗れない
OGK ヘッドレスト付コンフォート FBC-011DX3
OGK技研の人気商品。婦人車(いわゆるママチャリ)やミニベロなどの軽快車に対応しているようです。
側頭部を保護できるワイドヘッドレストがついているため、万が一の横転時にもガード制は高いです。また自動車のチャイルドシートさながらの5点式シートベルトを装備しており、安全面での充実はさすがの老舗メーカー。
背もたれの高さや角度も調整可能なので、最も自由度の高いチャイルドシートの一つでしょう。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) ルラビーDX FCS-LD2
自転車メーカーとしても知名度の高いブリジストン。オプションとしてチャイルドシートも展開しています。
ヘッドレスの高さを調整可能で、3点式ベルトのバックルには耐久性の高いステンレス素材を採用。1歳~4歳未満が乗車可能となっており前乗りタイプとしては比較的長く使えます。OGKとならび安心の国産メーカーとしてチャイルドシート選びのファーストチョイスとなりそうです。
THULE(スーリー) Thule Yepp Nexxt Mini
スウェーデン発のアウトドアブランドTHULEのYeppシリーズ。北欧ブランドらしいシンプルでスタイリッシュなデザインが魅力です。
チャイルドシートにデザインを求めるのはどうかと思いますが、しっかりと安全基準も満たした商品です。見た目からもわかるようにスマートなフォルムのためこれまでの製品よりも軽量で、自転車自体への負担も少なくクロスバイクにあわせても一体感がありそうです。
頭周りのガードが無いので、万一に備えてヘルメットでしっかりと保護しましょう。
THULE はデザイン面で目を製品が多く、Yepp以外にも人気が高いのが特徴。
後ろ乗せ(リア用)の自転車チャイルドシート
後ろ乗せ(リア)の自転車チャイルドシートはこのようなタイプ。
出典: Amazon
後ろ乗せのメリットは次の様な点が挙げられます。
- 後方に取り付けるため、ハンドル操作を阻害せずに安定性が高い。
- 大人の背後にすわるため、前方の障害物から守られる。
- 使える期間が長い。
デメリットは次の様な点が挙げられます。
- お子さんは前方が見えないので嫌がる可能性がある。
- 後ろにいるため、安全が視認できない。
OGK ヘッドレスト付コンフォート RBC-011DX3
OGKのヘッドレス付きコンフォートの後ろ乗せタイプ。安全性や機能面をそのままなのでお好みで後ろ乗せタイプをチョイスできます。
口コミでは「5年間不具合無し」「取り付けも簡単」という声もあり、信頼度の高さがうかがえます。個人的には後ろ乗せタイプの中でもオススメの筆頭はこちら。
6歳未満まで使えるので、買い替えの必要も発生しないでしょう。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) ルラビーDX RCS-LD4
同じくブリジストンはルビラーDXのリアタイプがあります。こちらも6歳未満までが対象年齢となっており、前乗せタイプよりも長く使えるのがメリット。
リアタイプでもOGKと並んで大手メーカーの安心して使える製品の一つです。
THULE(スーリー) RIDEALONG(ライドアロング)
前乗りタイプでも紹介したアウトドアブランドTHULEですが、リアタイプで紹介したいのはRIDEALONGという製品。
他社と比較して画期的な点は、リアキャリアではなくシートチューブに取りつけられること。これにより一般的にリアキャリアのついてないスポーツバイクやクロスバイクにも装着可能です。
ママチャリ以上の走行性能を確保しつつ子育て仕様にカスタムしてみたい方には最適なRIDEALONGです。
自転車用チャイルドシートの便利グッズ
自転車用チャイルドシートをより安全・便利にするアイテムをご紹介します。
特に安全上絶対に外せないのはヘルメット。チャイルドシートを購入の際はあわせて検討が必要です。
ヘルメット
ヘルメットも大手のブリジストンやOKGの製品が多く販売されています。チャイルドシートと同じく品質の判断が難しい事もありますため、極力は老舗メーカーのものを使用する事を推奨します。
■ブリジストン
1~4歳までの乳幼児向けのヘルメット(サイズは46cm~52cm)。カラーバリエーションも豊富なのでお子さんの好みにあわせるのもOK。
■OKG
OKGのヘルメットは自転車界隈では定番。チャイルド向けも多種展開されており、1~3歳の幼児向けのラインアップも豊富です。
レインカバー
基本的に雨天時の走行はさけるのが良いのですが、急な雨天や急ぎの場合を想定するとレインカバーが必要となるでしょう。
日よけやUVカットの効果を得られる製品も多いですが、暑い季節の熱中症対策として通気性のあるものが良いと思います。
レインカバーは純正/サードパーティー製と種類が様々なので、適合車種や用途、予算に合わせてじっくり吟味ください。
まとめ
国内で販売されているチャイルドシートメーカーのメーカー・種類はさほど多くありません。安全性がものを言うジャンルですので、今回紹介した商品のように信頼性の高いメーカーの製品を候補とした方が無難といえます。
また、車種によっては取り付け不可の場合もありますため、購入前にはご自身の自転車への適合をしっかりと確認しましょう。不明な場合は説明書やメーカーへお問い合わせを。
最後にお子さんの安全のためヘルメットの装着もお忘れなく!!