情報不正入手おじさんの話

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ひと昔前の個人情報事情

個人情報の重要性が認知され、それを扱う企業らは必死でリスク管理体制を敷いている昨今とは違い、昔は個人情報が軽視されていました。
そもそも「個人情報」だの「流出」だの「プライバシーポリシー」といった単語自体が一般用語として普及していなかったかと思います。

今回は、私自身の昔話にみる、情報流出の事例を赤裸々にご紹介します。

個人情報不正入手事例

レインボーえんぴつおじさん

その時代を振り返ってみると、各家庭の住所や電話番号を聞き出すための違法ではないかと思われる業者の行為も横行していたように思えます。
かれこれ20年以上前でしょうか、
私が純朴な小学生であった頃、クラスの友達の話で
「最近、名前と電話番号を教えたら鉛筆をくれる親切なおじさんがいるよ」
という話を耳にしました。

そして、1ミリの疑心を持つことも無く、放課後にそのおじさんが待機している校門脇に行ってみると、そこには噂通りのスーツを着たおじさんの姿がました。
私は事前に聞いていた通りおじさんが小脇に抱えていた名簿に名前と電話番号を記入し、その対価としてレインボー柄の鉛筆を手に入れました。

「本当に鉛筆をくれるとは、しかもレインボーw、なんと親切なおじさんだろう。」
と感激した記憶があります。

今考えると怪しい以外の何者でもありませんが、当時の自分には親切とさえ感じるほど、個人情報遵守の概念のカケラも持ち合わせていませんでした。
さすがに今の子供はもっと用心深いので簡単には引っかからないだろう、そもそも鉛筆など欲しい子供はこのご時勢存在しないのでは?
いや、これが「妖怪ウォッチプリントのシャープペンシル」だったならばまだ使える手法かも。

当時はこのような子供をダシにした情報収集が身近で横行していたのです。

アルバム業者おじさん

そんな純朴であった私も小学校を卒業し、鉛筆おじさんなどには簡単に引っかからない思慮深い(笑)中学生になりました。

そんなある日、自宅の電話が鳴り両親が留守であったため、私が電話に出ると
「○○小学校を卒業した○○君のお宅ですか?」
という男性の声。

おっしゃる通りであったため、私がそうである事を告げると相手は
「○○小学校の卒業アルバムに記載されている住所録(※)の内容に誤りがある可能性があるため、確認して頂きたい」
との事。

(※)当時の卒業アルバムには卒業生の名前と住所が一覧がアルバムの最後の方に掲載されていた。

この時点で相当アレですが、
当時の私にはまだ不信感などなく「わかりました。」と実に素直な反応を示します。
ただ、確認するとはいっても何をどのように確認作業を行うのかと思っていたところ「住所録の先頭から一人ずつ名前と住所を読み上げて欲しい」
と相手からの指示(はい、アウトー)。
そして、ご丁寧に上から順番に数人読み上げていったところで単純に少し面倒臭くなってくるのですが、その時点で初めて、

「このオッサンはなんでこんな面倒くさいことを自分にさせるのか?」
「学校に聞けばいいんじゃないのか?」

しばしの間。。

「あっ!(悟り)」

と少し遅い気づきが芽生えたわけです。
結局、すぐ様電話を切ることはできずに、一息分ばかり読み上げ呼吸を整えた後に「すみません。」と言い残し電話を切りました。
そして、人を疑う事を知ると同時に一つ大人の階段を上った訳です。

今だに電話に出るのが苦手なのは、この様な件について一種のトラウマが残っているのかもしれません。

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