デスマーチプロジェクトで「目安箱」を設置→燃えて灰となった

IT業界に長くいると、嫌でも経験することとなる「デスマーチプロジェクト」。

「デスマーチ状態」となったプロジェクトにおいては、まず現場に不穏な空気が漂い始めます。

さらに、事態が最悪の状況に傾くと、不満や恨みつらみが充満する「某世紀末」のような殺伐とした集合体に仕上がってしまう場合もあります。

一般社蓄の私も当然ながら、その様な最悪な状況を幾度か経験しました。

そうした「最悪」という特殊な状況下においては、

健全なプロジェクトではなかなか経験できない「ある意味おもしろい」貴重な体験をすることもあります。

今回はその中からひとつご紹介しましょう。

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PMによる目安箱の設置

あるプロジェクトでは、状況の改善を試みるべくPMによる発案で

一度メンバーの思いの丈を吸いあげてみようと、「目安箱」的なものが設置された事がありました。

聴取の内容としては

意見または要望。無ければ良い点(ポジティブな意見)でも可

というような、基本何でも良いので思ったことを書いてみてくださいというスタンス。

さらに率直な意見を聞きたいというところからの「匿名制」(イイスネ)。

一方では、

メンバー間で相互に意見や要望の内容を共有したいとのことで「公開制」(ヤバイ)。

この企画段階で、展開が透けて見えますか?そうですか。

 結果:大方の予想通り「おおいに燃えた」

全メンバーからの意見収集を終えたところで、一斉に公表する機会が設けられます。

メンバーが一同に会する中、PMが収集した意見等を一つずつ読み上げていくという男気集会。

各人が終わりの見えないデスマの中、ストレスや不満がピークであったこともあり、

以下の様な、「ストレート」な表現や、「イタイ」意見が次々と投入されます。

  • メンバー内にネガティブな発言を繰り返す人がいる。止めて欲しい。
  • やれと言われても、無理なものは無理です。そろそろ理解しろ。
  • とうの昔にスケジュールは破綻しています。知ってると思いますが。
  • 上辺を取り繕うことを目的とした、無意味な作業が多い。
  • どこに向かっているのか分からない。
  • 「ひとりごと」の激しい人がいて気が散る。

イタイ、アツイ。

まっとうな意見も多いけど、個人への攻撃はやさしくしてー。

こういう類の「キャンプファイヤー」は初めてでしたので、これはこれで新鮮。

一個一個くべられるや木の枝の火力がなかなかで見ごたえアリでした。

辛辣な意見や批判が続く中、

一方では、ポジティブ(ある意味)な意見も少数ながら存在していました。

  • 残業代が稼げてうれしい
  • 若いうちにデスマを経験できてよかった
  • 平日はデスマだが、休日はけっこう休める。

こういった人はデスマ耐性が高いという点で、IT職に向いているんだろうな~と変に感心してみたり。

企画者はきっとこういう素直な意見を求めていたんですよね??

最終的にどうなったか?

しかし、ここまでしておいて。

何故か個別の意見について、議論の場が設けられることはありませんでした。

状況の改善どころか、

メンバーの心の中に残ったのは「燃えカス」だけ。という結果となったのです。

そして色々ありました、このプロジェクトが完遂されたのかどうかは、また別のお話・・・

おしまい。

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